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『Million Dollar Baby』
milliondollarbabyposterbig.jpg

アカデミー賞の後、日本のメディアでは『アビエイター』及びプリ夫がオスカー取れなかった! と云うことばかりを話題にしていて、主要5部門のうち4部門を制した作品のことはサラリと流されておりましたが、このたび目出度く公開と云うことになり、イーストウッドも然りだが、彼に遅れてヒラリー・スワンクとモーガン・フリーマンも来日したとあって、徐々に注目されてきた本作を見に行ってきました。
大体ハリウッド大好きジャパニーズなんだから、オスカーで主演女優賞、助演男優賞、作品賞、監督賞をゲットした時に、プリ夫のことなんて放っておいてちゃんとこの作品のことをメディアは伝えて欲しかったわ。
しかしまぁ、遅れて上映と云うことになったからこそ、そこそこ注目を浴びたとも云えますし、それにオスカーをゲットしていなかったら、日本で公開されていたかどうかすら妖しいので良しとしませう。










baby3.jpgってことで『Million Dollar Baby』。
直訳すると『100万ドルの娘』と云うことになるが、それ以上の価値を持ち、光を放った女性ボクサーと、彼女を指導する老トレイラー、そしてそんな2人を見守る元ボクサーを脇に添えて勧められた本作。
光と影が一体となった作品。映像的にもストーリー的にも。
最初から最後までボクシング映画かと思っていましたが、実際には人生ドラマでした。
ラストはグッと来ました。正直、良かったよぉ~。
前半は静かで、中盤からは元気にファイト、そして後半はウルウル。
でもこれ号泣映画ではないですね。ストーリーそのもののように静かに、じんわりと泣ける感じ。
ヒラリー・スワンクは普通の女性やらせるとインパクトないけど、こういう闘う女をやらせるとピカ一ですね。ウェイトレスとして働いているレストランで、客の食い残しのお肉を持ち帰って、家で喰いつく姿と、そこまでして生活を切り詰め、貯めたお金で嬉しそうにボクシングの用品を買う彼女の姿に惹きつけられた。
もちろん老トレイラーのイーストウッド、それに2人を見守る元ボクサーのモーガンも静かなのに圧倒的な存在感。
迫力と興奮があれば、楽しく笑顔を見せられるシーンもあり、また重厚なドラマでもあり、最初から最後まで魅入ってしまいました。
フランキーが口にする『Protect yourself』と『Don't ask me the questions』はまさにキーワード。これぞイーストウッド節ですな。


hilary_swank1.jpg子を見捨てる母親、親に突き放されても闘う娘、けれども最後には『切り捨てる』ことしか選択肢が残されていなかったマギー。他人ではないからこそ、傷は深いし、ズキンと来る。産みの親より育ての親とは良く云うけど、最後の最後まで親に見捨てられたマギーにとって、フランキーの存在だけが確かでしかなかった。
師弟でもあり親子でもあり恋人でもあり、またそんなチープな言葉では語り尽くせないとも云える2人の関係が、深くて深くてそれ故に美しくもあり哀しくもある。
2人を見守るスクラップの存在もまた、一線を越えないところで静かに存在を高めていてイイ。


この映画の字幕は、映画ヲタクの中では不評の極みの戸田さん。
『オペラ座』とか特に酷かった印象があるので、ちょっと不安でしたが、まぁアレに比べれば普通だったかも・・・・・・。
だからと云って「I am asking」を「お願いよ」と訳し、「(モ・クシュラ)I Love You, My Darling, My Blood」を「愛する人よ。おまえは私の血だ」と訳すのが正しいのかどうかは知らない。


clint_eastwood6.jpg余談ですが、タイトルマッチでマギーと対戦する“ブルーベアー”の人、すごかったですねぇ。タイトル戦で現れた時、正直男の人かと思わせる怖さと迫力、てっぺんから爪先まで『闘う女』を感じさせる異様さが素晴らしかった。
しかしあの対戦で、彼女が反則負けを取られず、勝者になってしまったのは納得がいかない・・・・・・っつーかあの最後のパンチは、ラウンドアウトのゴングがまだ鳴っていなかったってことなのか?
あの時だけ『Protect yourself』が出来なかったマギーが哀しい・・・・・・(つД`*)


で、ラストは賛否両論かな?
尊厳死に対してはいろいろ意見があると思うし、宗教観によっても大分違ってくるから何とも云えないけれども、自分がマギーの立場だったら、やっぱり死んだのと同じ状態のまま生きるのは辛いかもしれない。
それにマギーの中では、自分の夢は叶った後。だとしたら、もう思い残すことはないんでしょうね。
父親みたいだとマギー自身が云っていたフランキーによってそれが成されれば、至上の喜びですらあるのかもしれない。
反面、受け入れがたい現実と取る人も多いでしょう。
価値観は個人にしかないでしょうね。
どちらにせよ、この映画は普通に人にお勧めできますわ。


この映画、近所のシネコンで見たんですが、最後のエンドロールで、普段ならば席を立つ人が沢山いるのですが、この映画に限っては、最初全く誰もビクとも席を立とうとしなかったので、ちょっとビックリ。館内中最も大きなスクリーンだったので、客も結構いたし・・・・・・それにウチの近所のシネコン、全国で1、2の観客数を誇るシネコンなのよね。
そんなところでも、この映画の持つ力に圧倒されてしまいましたわ。
しかもエンディングの曲もまた、クリント・イーストウッドならではでしたね(笑)

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MOVIE | 00:38:12 | Trackback(10) | Comments(4)
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